この三連休の初日7/17にCLR/H勉強会 Office 2010 Launchがあったので行ってきました。
タイトル通りOfficeづくしの一日となりました。以下レポートです。
〜 Chikoといく 〜 最新Office 2010新機能ツアーへようこそ!
最初のセッションはchikoさん(@yumehara)によるOffice 2010の新機能ツアー。
デモを交えてWord、Excel、PowerPointの新機能を紹介する内容でした。その中で私が気に入った機能をいくつか書いていきたいと思います。
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- リボンのカスタマイズ(Office全体)
リボンをカスタマイズし、独自のタブとメニューを作れる様になりました。
デモで実際にタブを作ったのですが、その時のタブ名が「ちこたんのタブ」だったのが妙にツボに入ってしまいましたw
- リボンのカスタマイズ(Office全体)
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- 形式を選択してコピーする際のプレビュー(Excel 2010)
地味ながらも非常に便利な機能です。
- 形式を選択してコピーする際のプレビュー(Excel 2010)
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- スパークライン(Excel 2010)
セルの中にグラフを作成できる機能で、2007にも同じ様な機能無かったっけ?と思い調べてみると、2007の方はデータバー機能でした。
データバーは1セルの内容を視覚的に表現できるもので、スパークラインは複数セルのデータを、グラフをそのままセルに埋め込こむ様な表現ができるところが新しくなっています。
- スパークライン(Excel 2010)
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- ビデオ挿入(PoworPoint 2010)
パワポに動画を挿入出来る上に、動画のトリミングや特殊効果を簡単につけれる様になりました。下手な編集ソフトより高機能かもしれないです。
- ビデオ挿入(PoworPoint 2010)
全体を通して内容も良かったのですが、chikoさんのしゃべりの上手さに特に魅かれたセッションでした。
コミュニティライトニングトークス
5分一本勝負のLT4本。それぞれ1行でまとめてみました。
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- とあるiPadの活用事例 - mentaroさん(@mentaro)
Officeで作ったPDFをiPadで見ると表示が崩れまくるぞ(゚Д゚)ゴルァ!
- とあるiPadの活用事例 - mentaroさん(@mentaro)
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- VDIを個人向けに提供 - Ahfさん(@twit_ahf)
VDIを個人向けに提供しているサービスは現状ないし、自前でやろうにもライセンス的に厳しいよ。Windows VDAとかSPLAとか。
- VDIを個人向けに提供 - Ahfさん(@twit_ahf)
SharePoint Server 2010のススメ
第二のセッションは北端さんによるSharePoint Server 2010新機能の紹介。
最初にデモ用の仮想マシンが壊れBSODから始まるという不吉なスタートで一部デモが出来ない状態でしたが、それでもボリューム満点の内容でした。
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- SharePoint 2007からの変更点
- コンテンツエリアがWikiベースになり管理が容易に。
- リボンUIの採用(サーバアプリケーションで初!)。リボンはカスタマイズ可能。
- AJAXバリバリのシームレスなUI。シームレスである事を表現するのにモーダルダイアログの裏の透過度にまでこだわっているとの事。
- Silverlight対応。
- ドキュメント管理のエンタープライズ対応。e-Discovery法に対応。
- SharePoint 2007からの変更点
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- アーキテクチャの変更点
- 単一ポイントが無くなり冗長化が容易に。
- クレームベース認証。
- アーキテクチャの変更点
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- SharePoint VS ファイルサーバー
- ファイルサーバに対してSharePointを導入する動機となるのは、SharePointはドキュメントに対してリッチなメタデータを付与する事が出来る点。
- SharePointの導入に際し、事前にルールを決めておく事が重要。
- SharePoint VS ファイルサーバー
SharePoint Server 2010、すごく"使える"アプリになったんじゃないかと思います。
ただ、正直なところ導入の敷居は高いなぁと感じるところがあるのでSharePoint Onlineに期待しています。
SharePoint Onlineはまだ2007ベースなので、これが2010ベースになると一気に流行るんじゃないかとも思いました。
VS2010 による Office 2010 Client アプリケーション開発
最後はジニアス平井さん(@GeniusHirai)によるOfficeアプリ開発のセッション。
セッションが始まって最初に出てきたのがAzureを使って作られたアプリ「つぶやきバナー」。
今回の勉強会のハッシュタグ #clrh49 を含むツイートをリアルタイムでニコニコ動画風に画面に表示するモノで、このアプリを起動した状態でセッションが続けられました。
このつぶやきバナー、非常に面白く会場でもウケていました。Ustで観てた方にはどう映っていたんでしょうか?気になるところです。
で、肝心のセッションの内容はこんな感じでした。全部ではないですが自分が特に気になったところを挙げています。
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- Open XML SDK
- Office Open XMLドキュメントをコードから作成できるSDK。
- 詳細はこちら
- Open XML SDK
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- VBA VS .NET
- Office 2010でもVBAはサポートされるものの、.NETの方が開発生産性も性能も良いので移行する価値はある。
- 円周率計算のデモでは約5倍の性能差。
- VBA VS .NET
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- No-PIA
- .NET 4からOfficeプライマリ相互運用アセンブリ*2が不要になり、利用する型情報を自分のアセンブリに埋め込む事が可能。
- Visual Studioのプロパティウィンドウで「相互運用機能型の埋め込み」をTrueにするだけ。
- No-PIA
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- カスタムリボン開発
- Visual Studio 2010でカスタムリボンの開発が可能に。
- デザインはXMLで記述。
- カスタムリボン開発
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- Backstageビュー
- Office 2010の新機能であるBackstageビューもカスタマイズ可能。
- ビューの要素はユーザコントロールとして実装する。
- カスタムリボン同様デザインはXMLで記述。ただ、名前空間が違うのでカスタマイズする必要がある。
- Backstageビュー
ジニアスさんも「ちこたんのタブ」がツボだったのでしょうか、デモの至る所でちこたんが出現しまくっていましたw
最後に
すべてのセッションが終わった後に豪華おみやげ争奪じゃんけん大会があり、私はその中でも目玉商品のDXperienceの1ユーザライセンスをいただく事ができました。
本当にありがとうございます。
ただ条件が一つあって、ライセンス頂戴の申請を英文メールで送らないといけないとの事で違う意味で泣きそうになりました。
無事ライセンスをゲットできた暁には使用レポートを書いてみたいと思います。