先日行われたJAZUG札幌支部(きたあず) 第21回勉強会で「PowerShellの ”これまで” と ”これから” ~ 若干のAzure要素を添えて ~」というタイトルのお話をさせてもらいました。
本エントリはPowerShell Advent Claendar 20182日目の記事でもあります。
PowerShellの "これまで" と "これから"
スライドはこちらになります。
このセッションで言いたかったことは、従来Windowsの管理と自動化のために生まれたPowerShellというツールがPowerShell Coreとクロスプラットフォームなアプリケーションとなったことで何を目指していくのか?といったビジョンについてです。
PowerShell Coreが登場した当初はそのビジョンについて語られることがほとんどなかったのですが最近になってJeffrey Snover御大によって語られる様になってきました。
本セッションでは資料が得やすいPSConf EU 2018のキーノートを例に出しましたが、直近ではIgnite 2018やPSConf Asia 2018でも同様のことが語られています。
興味がある方はぜひこれらのセッション動画もご覧ください。
PowerShellの未来について
PowerShell TeamとしてこれからのPowerShellに対して
・Windowsだけでなく、あらゆるインフラを管理する
・デジタルトランスフォーメーションの実現をサポートする
といったビジョンを打ち立てています。
本セッションでもこの内容をそのままお伝えしましたが、PowerShell Coreはオープンソースでありコミュニティドリブンなソフトウェアでもあります。
MicrosoftやPowerShell Teamの思惑だけでなくコミュニティやその一員であるわたしたちの要望や貢献も未来のPowerShellに対して影響を及ぼします。
このため実際に未来のPowerShellがどうなるのか予測不能です。
ただし、その代わりといっては変ですが、わたしたち自身が未来のPowerShellを創り上げていくことが可能です。
Azure PowerShellのはなし
Azure PowerShellに関する部分については本ブログの以下のエントリの内容をベースとしています。
またCloud Shellについてはこちらのエントリが参考になるでしょう。
【補足】セッション後の質問について
補足としてセッション後の質疑応答で出た質問について記載しておきます。
Q1. Cloud Shellのタイムアウトについて
最初に質問のあったCloud Shellのタイムアウトについてですが、現時点では、
Cloud Shell は、無操作状態で 20 分経過するとタイムアウトとなります。
とドキュメントに記載されており、この時間を変更するすべは無い様です。
そして、この20分という時間も当初はアイドル10分という時間からフィードバックの結果延長された模様です。
現状Cloud Shell上では長時間にわたる処理は行わない様にしたほうが良いでしょう。
ちなみに、FireFoxを使っている場合はブラウザの設定によりタイムアウトの時間が早くなってしまう場合があるそうです。
詳しくはこちら(FireFox での早期タイムアウト)をご覧ください。
Q2. PowerShellさんについて
スライドの最後に載せたPowerShellさんについてはこちらのエントリをご覧ください。
また、公式のデジタルアートが以下からダウンロードできます。
最後に
ざっとこんな感じです。
最後に宣伝なのですが12月15日(土)にCLR/HでPowerShellの話をします。
「PowerShellのパワー」というタイトルでPowerShellの使いどころ等の話をゆるくやる予定です。
よろしければこちらの勉強会にも是非ご参加ください。