しばたテックブログ

気分で書いている技術ブログです。

管理職となったえろす師匠が Windows 10 を考慮したグループポリシー管理を実施した際にエラーでつまづかないための方法

タイトルはムッシュのブログから。

blog.engineer-memo.com

Administrative Templates (.admx) for Windows 10をWindows Server 2012 R2のDCにインストールしてGPMCからgpeditを起動すると警告メッセージが発生してしまい、これでは管理職になったえろす師匠もお困りであろうと思ったので対処法を記録しておきます。

Administrative Templates (.admx) for Windows 10をインストールした際に発生する警告メッセージ

ここからは真面目にいきます。
上記のムッシュのブログを参考にAdministrative Templates (.admx) for Windows 10admx/admlファイルをC:\Windows\PolicyDefinitionsセントラルストアに配置し、その後GPMCからgpeditを起動すると以下の2つの警告メッセージが出てしまいます。

  • リソース '$(string.SUPPORTED_Vista_through_Win7)' (属性 displayName で参照) が見つかりませんでした。

f:id:stknohg:20150824181840p:plain

  • 名前空間 'Microsoft.Policies.Sensors.WIndowsLocationProvider' は、既にストア内の別ファイルのターゲット名前空間として定義されています。

f:id:stknohg:20150824181851p:plain

'$(string.SUPPORTED_Vista_through_Win7)' 警告について

これは単純に、日本語(ja-JPフォルダにある)PreviousVersions.admlの翻訳リソースが欠落しているために発生しています。
英語(en-USフォルダにある)、PreviousVersions.adml57行目の

  <string id="SUPPORTED_Vista_through_Win7">Supported Windows Vista through Windows 7</string>

の部分を日本語PreviousVersions.admlに移植してやれば警告は出なくなります。
面倒であれば英語PreviousVersions.admlをそのままja-JPフォルダにコピーしても良いです。

'Microsoft.Policies.Sensors.WIndowsLocationProvider' 警告について

こちらについてはKB3077013が出ています。
これはMicrosoft-Windows-Geolocation-WLPAdm.admxLocationProviderADM.admxで名前空間が衝突しているために警告が発生しています。

KBにもある様に、

  1. LocationProviderADM.admxLocationProviderADM.admlを削除する。(実際には別フォルダに退避しておくのが良いでしょう)

  2. Microsoft-Windows-Geolocation-WLPAdm.admxLocationProviderADM.admxにリネームする。

  3. Microsoft-Windows-Geolocation-WLPAdm.admlLocationProviderADM.admlにリネームする。

の手順で対処できます。

またこのLocationProviderADM.admxMicrosoft-Windows-Geolocation-WLPAdm.admxはサポートするOSがSUPPORTED_Windows8(Windows Server 2012、Windows 8、Windows RT またはそれ以降)かSUPPORTED_Windows8_Or_Windows_6_3_Only(Windows Server 2012、Windows 8、Windows RT、Windows Server 2012 R2、Windows 8.1、または Windows RT 8.1 のみ)という点のみ異なっているとのことです。

最後に

これで管理職になったえろす師匠もエラーでつまづくことが無くなりますので、安心して詳しい設定をお任せできると思います。